埼玉県立大学
1999 埼玉県  山本理顕設計工場在籍時担当作品
看護福祉系の公立大学である。約10万㎡の敷地に建築面積35,000㎡、延べ床面積54,000㎡の建物である。 南側にスポーツゾーン、北側に教室エリア、本部棟を配置している。近隣は住宅地あるいは水田であるため、建物高さを低く押さえている。施設計画は各学科が日常的な連携を取れるように緩やかに連続する1 棟形式に近い構成をしている。教室エリアは、北南に教室棟を置き、その間に共通施設棟を配置している。共通施設の屋上は、屋上緑化されていて、公園のような場所になっている。教室エリアの東側には本部棟があり、この中には800人収容の講堂・学食等の他、管理部門を置いている。構造計画は1階が現場打ち、2階3階4階がプレキャストコンクリートとなっていて、短い工期の中で54,000㎡の計画を実現させている。教室棟を貫く4層200メートルの空間はパッシブソーラーとなっていて、省エネルギーに大きく貢献している。

関連する事項